平成23年6月29日(水)から3日間、新規研修「若手建設技術者のための施工技術の基礎」を50名の受講者で実施しました。
発注者・受注者を問わず現場経験が浅い若手建設技術者の方々を対象として、建設工事の代表的な工種であるコンクリート構造物、土構造物、仮設構造物を例にとり、現場の施工技術について必要となる基礎知識を中心に、失敗事例などを交えながら分かりやすく解説しました。
参加者は国2名、都道府県、政令市、市、町村が25名、機構、公的企業等が4名、技術センター等が7名、建設業者12名と発注者側が受講者全体の7割を超え、平均年齢は27歳で18歳から30歳までの若手が40名となりました。なお、過去5年の全研修受講者平均年齢は31歳となっています。
この研修は(社)日本建設業連合会との共催で、当センターから提案したいくつかの新規研修案の中から開催が実現したものです。連合会の土木技術委員会研究部会とカリキュラムを協議し、主な講師は研究部会会員会社の専門家に講師を務めていただきました。
受講者の声には
「基礎を広い分野から学習できて良かった。」
「若手向けとして良いカリキュラムだと思ったが、もっと現場の苦労(苦心したところ)を紹介しても良いかと思った。」
「建設工事に関する多岐にわたる工種および施工計画等について3日間で学べ充実した研修だと感じた。講義により程度の差はあったが、テキストを読むだけでは理解しにくい事項について学ぶことができた。」
「私は全国建設研修センター主催の研修は初めてだったのですが想像以上の効果があったのではないかと感じております。他県、他種の職業の方々との交流が何よりも新鮮でした。せっかくの機会ですので講義の中で、各テーマにおいて自分が経験した業務の問題点と改善点などをグループディスカッションというような形式で学ぶと交流やほかの良い意見が聞くことができて良いのではないかと感じました。」
アンケートによれば「おおむね得るところがあった」が9割で受講者の満足度は高い結果となりました。