広報

お知らせ

機関紙「国づくりと研修」

本誌は、私たちの暮らしや地域経済活動を支える社会資本整備やまちづくりを担う人材の育成に貢献していくために、国、地方自治体、各種団体、企業、研究機関等を対象に発行しています。

土木の絵本シリーズ

総合学習、土木の日、現場見学、研修等で活用されています。

「土木の絵本シリーズ」全5巻は、当センターの公益事業として「国づくりの歴史」や「土木の仕事」を広く一般に理解していただくため、過去に無償で次代を担う子供たち、また全国の小学校や公営図書館等に頒布したものです。現在は下記リンクよりPDFデータでご利用頂けます。
なお、PDFの使用にあたっては、使用許可申請書(申請書をクリック)をメールまたはFAXでご送信ください。
申請書はこちら»

DVD版「私たちの暮らしと土木」

アニメと実写映像で楽しく学ぶ国土づくりの歴史

私たちの暮らしをとりまく風土や環境、社会資本や産業を学ぶための教材として、また国づくりの歴史や土木の仕事を広く理解していただく一助になればと、土木の絵本シリーズに引きつづき制作した教育ビデオ「私たちの暮らしと土木」全3巻が一本のDVDになりました。土木の絵本同様、土木の分野ですぐれた仕事をした人物を描き、自然や時代とかかわった歴史をたどることで、これからの人と社会のお役にたてば幸いです。
小・中学校の「総合的な学習の時間」、社会科、郷土学習、高校・大学などの工学、環境学習、役所や企業の新人研修、現場見学など多方面で活用されています。

私たちの暮らしと土木

文部科学省選定・土木学会選定〔三話構成(各20分)/カラー〕

  • 企画・製作:一般財団法人 全国建設研修センター
  • 制作:虫プロダクション株式会社
  • 監修:高橋 裕(東京大学名誉教授 土木工学、河川工学のエキスパート)
  • 演出:出海悦子(ドキュメンタリー映画『心理学者原口鶴子の青春』で山路ふみ子 映画賞福祉賞を受賞)
  • 購入方法および購入価格

    • 個人視聴用(家庭内個人視聴に限る)

      3,000円(税別・送料別)
    • 図書館・公共機関・教育機関・企業・団体用

      9,500円(税別・送料別)
    • 視聴覚ライブラリー用

      25,000円(税別・送料別)

    お申し込み・お問い合わせ

    株式会社コンテンツヤード
    〒182-0022 東京都調布市国領町5-9-4
    TEL:042(486)7223 / FAX:042(455)6150

  • 作品解説

    第1話 「人をたすけ国をつくったお坊さんたち」
    ~農民のために命をかけた「行基」のおはなし~

    このお話は、奈良時代、荒れはてた伊丹台地(兵庫県)に水を引き、貧しい農民たちの暮らしをたすけたお坊さん「行基(ぎょうき)」の物語です。古代のお坊さんは、人々に仏教の教えを広めただけでなく、中国などの文化をとりいれてさまざまな貢献をしました。土木の仕事もその一つです。
    でも、どうしてお坊さんが、土木の仕事をおこなったのでしょうか?仏教の教えに「利他行(りたぎょう)」という思想があります。自分のことよりも他者の救済を優先するという考え方です。この物語に登場する行基など僧侶は、災害や税の負担に苦しむ農民たちの悩みを取りのぞくために、道や橋、ため池をつくり、直すなど土木工事をおこないました。民衆の幸せづくりに尽くすという土木の原点を、身をもって示してくれた最初の土木技術者とも言えるでしょう。

    第2話 「水とたたかった戦国の武将たち」~「信玄堤」のおはなし~

    人と自然が共存するために古代の僧侶たちが培(つちか)った土木技術や経験は、時代と共に受け継がれていきました。たとえば、戦国武将の中からは、自分の領地と領民の生活を災害から守るために治水工事などをおこなった優れた土木技術者が出現しました。武田信玄はその代表的な人物です。
    いまから、460 年ほど前、甲斐の国(現在の山梨県)ではたび重なる大洪水にたえず悩まされてきました。まわりを山に囲まれたこの国では山に降った雨が川にそそいで暴れ川となり、甲府盆地を何度も水の中に沈めてきました。この時代、この国を治めていた甲斐の領主、武田信玄は、みずから多くの土木工事をおこないました。その治水哲学は、水に逆らうのではなく、自然の力を利用して川をしずめるという考え方でした。なかでも「信玄堤」をつくった土木工法は今日にも受け継がれています。(第20回土木学会映画・ビデオコンクール優秀賞受賞)

    第3話 「おやとい外国人とよばれた人たち」
    ~日本で最初に鉄道を走らせた「モレル」のおはなし~

    皆さんは「おやとい外国人」という人たちのことをご存じでしょうか。
    長い鎖国のはてに国を開いた明治政府の目標は、産業革命を経験した欧米の科学技術文明に追いつき、近代的な国の基盤をつくることでした。そうした近代化の道先案内人として、さまざまな分野の専門家が外国から招かれました。「おやとい外国人」と呼ばれた人たちです。国づくりの分野では、灯台、鉄道、港湾、水道、治水、教育など多くの領域でさまざまな国から技術者を招きました。特に、近代社会の骨格となる鉄道建設では、イギリスから鉄道技術者たちが招かれました。鉄道の敷設は日本の近代化に欠かせない大きな土木事業でした。このために明治政府は一日も早い完成をめざし、1870 年イギリスの鉄道技術を導入、ロンドンから28歳のエンジニア、エドモンド・モレルを招き日本の鉄道の第1ページを開きました。
    そして、明治のはじめ(1872年)、東京・新橋~横浜まで初めて鉄道が開通しました。その難事業のかげには、多くの「おやとい外国人」の献身的な貢献があったことを私たちは忘れてはならないでしょう。彼らは、日本の近代土木の礎(いしずえ)を築いてくれただけでなく、日本と日本人技術者がひとり立ちするためのレールを敷いていってくれた恩人でもあるからです。

広報に関する
お問い合わせはこちら

一般財団法人 全国建設研修センター 広報係
〒187-8540 東京都小平市喜平町2-1-2

FAX

042-327-0925